この個体は有名なNS-10Mではありません。「NS-10Mの弟分」のNS-C7の改造版です。もちろんYAMAHA製。80年代のMade i JAPANです。外見はNS-10M風で、表にはYAMAHA NS-018、裏にはNS-C7とあります(写真7)。018とC7の本体はまったく同じですものですから矛盾はありません。◎NS-10Mと何が違うかというと、スピーカユニットが若干定格ダウンしています。たとえば同じように見えるウーハですが、じつはNS-10MのJA-1801ではなくJA-1802です。主に最大入力に差があり、元祖NS-10Mの50Wより10W少ない40Wとなっています。ただ「地下室で巨大音量で聴く」というような用途でもない限り家庭ユースに不自由はないでしょう。またサランネットの代わりに強固な金網が付属しますが、これはまあオマケ程度とお思いください。◎聴き較べてみた印象では、クリアで素直な音はNS-10M譲りで、ほぼ遜色ありません。意外なほど音質は良いです。強いて言うなら定位のキマリ感が、ほんの少しだけNS-10Mに劣るでしょうか。しかしながら、だからこそ聴いていて疲れないし、むしろこちら(NS-C7)の方が現代風と言えるかもしれません。ついでに現代の同価格のものと較べると圧倒的にNS-C7の勝ち。「さすがは80年代メイドインジャパン」と誰もが思うと思います。◎ノーマルNS-C7と比較すると、かなりの部分に手を入れました。特にウーハにはスピーカー専門のポリマー加工、エッジに柔軟化処理を施してあります。ポリマー加工とは、コーン紙の表面に極めて薄い高分子密着被膜を作るもので、一義的にはコーン紙の劣化を防ぎ、本来の白さを取り戻し、湿気や紫外線などからウーハを守るためですが、コーン紙の剛性を高める作用も持つため、音を引き締めて音像をハッキリさせる効果があります。 ◎また外観にも大いに手を入れました。ただ左ウーハのセンターコーンに写真に写りにくいキズがあります。また30年以上前の製品ですから、それ以外にも細かなキズはあるかもしれません。そのあたりはご承知おきを。大きさはNS-10Mとまったく同じ幅215x高さ382x奥行199mm。【063麻】
YAMAHA NS-10MM をメンテナンスする - いつか消える文章
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音楽スタジオで使用するモニタースピーカーの名機~YAMAHA NS-10M - MIT STUDIO(エムアイティ・スタジオ) - プロユースレコーディングスタジオ - 東京・港区
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YAMAHA NS-10M PROの仕様 ヤマハ
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